やすらぎ物語


やすらぎの滴(玄米醸造)

開発の経緯

社会から求められる商品、企業でなければ、これからの経営は難しい・・・と私は感じました。
それは、地酒ブームが過ぎ去り、売上が急坂を転げ落ちるように激減して行く不安の中で、私が感じた危機感でした。
私は一体何を造ればいいのだろうか? どうしたら社会から必要とされる会社になれるのか?その時、脳裏に浮かんだのが・・・実は『養命酒』だったのです。
人間の身体のことを考えた製品、人の身体の健康を意図した製品、人の健康願望を満たしてくれる製品・・・それが養命酒ですよね。
ですから、養命酒のような製品開発を漠然と考えていました。
けれども、ある方のご助言で、日本酒でそれを実践することに致しました。
大関酒造様で過去に玄米酒を醸造して販売したことがありました。この試みは画期的なことです。
お米の栄養バランスのことを考えれば当たり前に理解できることですよね。
ただ、お酒としては美味しくなかった・・・ようです。

ところで、現在の日本酒造りは・・・お米を削り、お米の芯の部分だけを贅沢に使って、淡麗な酒質の日本酒を造れば消費者に受ける、ということを日本中の殆どの蔵は知っています。
ですから、「削ること」が酒造りの基本です。これが現在の酒造概念です。
しかし、日本酒(殊に地酒)は最近、その地域特色や蔵の個性が薄れてゆきつつあるように私は感じます。もう一歩深く「酒造り」を掘り下げて、まず造り手である自分自身が心底から納得する位にまで、自分の目標とする酒造りをプログラムし、技術を磨き、酒質を探究し、物語を幾重にも重ねてゆくことが、結果として、飲み手の共感を得る事につながる様な気がします。

私が開発した「削らない日本酒造り」構想は現在の主流に比べますと、全く逆の発想ですが、生体エネルギー米の持っている機能、内容の「位置エネルギーの高さ」を考えると、それは、削らない方がお米の為にも、酒のためにも、人間の身体の為にも良いと考えるのは私ひとりではないと思います。
食物に由来するアレルギーや衣食住の環境悪化が叫ばれている今の時代は特に、「身体に良い」商品であるということも、大事な要素だと思います。
でも、それが日本酒だったら、前提として「うまい酒」でなければ、消費者の支持を得ることは出来ないだろう・・・そう思います。
ですから、玄米醸造は大変難しいことではあるけれど、やってみる価値はあります。
そういう想いが強かったのかどうか、実に麗しい純米酒が生まれました。
これが「やすらぎの滴」誕生の背景です。