有機とは Organic

有機イメージ写真
私たち小黒酒造は2002年11月24日に
「有機JAS認定工場」となりました。
ASAC

有機とは。。。

自然界(主に土壌など)が元々持っている力で生産を繰り返す循環型農業システムのこと・・・です。
山を思い出してみてください。山に咲いている花や、野生の果実などの作物は自然のもので、人間の手は入っていません。肥料も農薬も無縁です。
こういう状態が・・・『有機』なんだという位に理解してください。
秋、山里の村に行きますと、柿の実が沢山実っている柿の木を見ることがあると思います。もう「葉っぱ」は付いていません。これは自然の状態です。
人工による栽培方法ではどうでしょうか。葉っぱを付けながら、果実が実っている・・・これは、不自然なのだそうです。自然界の仕組みを順序よく理解することが、有機を理解する事になります。
人工(慣行農法)栽培による野菜や果物は腐ります。スーパーで買った白菜やキャベツがドロドロに溶けてしまうという経験をお持ちだと思います。
有機農産物の場合は・・・「枯れる」のです。カサカサに枯れてしまうのです。
有機原材料でつくった加工食品の特徴は、ワインやジャムや日本酒がそうであるように、慣行農法による原材料を使った製品よりも、その製品の味に深みがあることです。
慣行農法でつくった原材料でつくった加工品の物と比べると、その差はハッキリと分かります。「有機」・・・は美味しいのです。

有機に取り組んだ理由

1.最初の動機は…単純に「差別化商品の開発」でした。
2.「有機」という世の流れを感じていました。無視出来なかったこともその理由です。
3.これからの経営を考えると、「確かなものを創る」ということが求められてゆくだろうから、そういう世の動きに応えられる企業となるために、戦略として「有機JAS」を選んだのです。

有機の取組み(過去から現在)

1._いつ頃から有機米を使用し始めたのか
…今から10年ほど前の事だったと思います。
2.商品化の難しさ
1) 米の品種は「コシヒカリ」でした。
酒造りには、あまり向いていないと言われていました。粘りがあり、扱いづらいのだそうです。
2) 劣化が早く、品質を維持するのが大変でした。
コシヒカリで造った酒特有の「クセのある甘味」も課題でした。
3) 以上の状態で「越乃豪農」という銘柄で販売していました。
伊勢丹様、ADO加盟百貨店様に主にギフト商品として全国に向けて販売しておりました。
「有機栽培米仕込み」という触れ込みで、他社と差別する事が出来ていました。それで、満足していたのかも知れません。
4) しかし、2001年に有機JAS法が改正施行されましたので、「有機」という表示が出来なくなってしまいました。
5) 完全に道が絶たれてしまいました。
6) しかし、その後、ASACの岩泉氏と出会い、奇跡的に「有機」との再会を果たす事が出来たのです。
昨年の11月24日に農林水産省の「有機JAS認定」を取得、有機日本酒を製造販売する道を再び与えられました。
7) ここでまた、大きな壁にぶつかっています。
「有機」という事だけでは、商品としての魅力がないことです。
「有機」の酒なら、無条件で消費者に受け入れられるのではないことを知らされたのです。どう対処すればよいのか?
大変悩まされましたが、結局は「美味い酒」でなければ、支持されないという、当たり前の事がようやく理解出来るようになりました。

将来への展望

人間の文明がもたらした負の所産によって、人間が未来永劫生きてゆく為に必要な自然環境が全地球的な規模で破壊され続けています。
私たちの日常の衣食住にも、その影響が身近に感じられるようになりました。
これ以上の環境汚染を許さない、私ども一人一人の意識の集合によって、私ども人類の未来を、もっと身近に私たちの生活を真に豊かなものにしてゆくことが、どれほど大切かということを、みんな知っています。
こういう考え方の上で、美味しい日本酒を造る事が、小黒酒造の使命です。
こういう考え方があって初めて、本物の美味しい日本酒を造り出してゆくことが出来るのです。
私どもが単純に効率や自分の利益の方に専心して、肝心な事を見逃していたことに気が付きました。
酒は人が造るものです。
「うまい」も「まずい」も、人次第です。
私どもの、ひとり、ひとり、…の、気持ちの持ち方次第です。
日本酒は日本にしかない、日本独特の、世界中に類の無い、優れた「文化」であること。
その日本酒を、わが蔵の社員全員でつくり出す力を持っているということ。
もう一度、原点に立ち返り、「本当に美味い」と評価される酒を社会の多くの人たちにお届け出来るように、「人手を掛けた」酒造りを基本方針にして参ります。
私どもは、誇りを持って、この仕事に取り組んでゆきます。そこは私どもの活躍の場です。
私どもが、生き生きとして働ける、なにより生き甲斐を見出せる処です。
今から10年の間に、「安全と安心をもたらす、本物の、日本一うまい酒」を世界中の日本酒ファンの皆様にお届けすることが、わが蔵の目標です。

(2007.2.1現在)